宮崎日日新聞掲載コラム

2017年07月17日

宮崎日日新聞掲載コラム

住宅塗装という仕事柄、今まで数多くの住宅を見て きました。すると不思議なことに気づきました。家の造りが違えば、経年劣化に差が出てくるのは皆さんも何となく分かると思います。しかし、築年数も、建て た業者も、使用材料も、家の形態もほぼ同じ家にも関わらず、経年劣化に差が出てきている現実があるのです。

 現場にいると、長くもつ家とそ うでない家にはある一つの共通点が見えてきます。それは「風」です。傷みの少ない家の周囲はすっきりと片付いていて、風の流れを感じられます。一方、風の 流れの悪い場所はいつも湿度が高くカビ、コケ、藻が発生します。家もきっと気持ち悪いと感じていることでしょう。また過剰な湿度は家の傷みを早く進めま す。特に外装に関して言えば、塗装面の劣化と家の劣化とは密接な関係があります。

 皆さんの家の外周をぐるっと見渡してください。意外と風 の通り道を邪魔しているのが植栽です。特に家を取り囲むような植栽は、外からの目線を遮ると同時に風の流れも遮ります。風の流れを意識した植栽の伐採がお 勧めです。特に屋根に樹木がかかるようであれば要注意。雨樋に落ち葉が詰まり、水の流れを妨げる原因にもなります。また植栽は大きくなるので、将来を見据 えた植え方が必要です。

 家を思いやる気持ちをもつと、見えてくる部分が出てきます。そしてその気持ちに家は応えてくれるものです。



一級建築塗装技能士 日高圭介

2017.7 加筆・修正



同じカテゴリー(日記)の記事画像
和風
お知らせ
天草視察
宮崎日日新聞掲載コラム
高圧洗浄キャンペーン
カーポートのナミイタ貼り替え 宮崎市M様邸
同じカテゴリー(日記)の記事
 和風 (2017-09-23 18:56)
 一級建築塗装技能士とは (2017-08-10 08:10)
 剪定 (2017-08-08 08:16)
 お知らせ (2017-08-06 10:41)
 ありがとうございます。 (2017-07-23 21:28)
 天草視察 (2017-07-17 09:47)

Posted by 塗装職人 at 17:45 | Comments(0) | 日記
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
宮崎日日新聞掲載コラム
    コメント(0)